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【木曽路6】寝覚の床

2日目。
朝食を済ませ、朝9時ごろ宿を出発。
国道19号(=中山道)を北上、奈良井宿を目指しますが。。。その前に木曽八景のひとつである「寝覚の床(ねざめのとこ)」に立ち寄ることに。

「寝覚の床」とは、木曽川の水流によって花崗岩が侵食されてできた自然地形なのですが、浦島太郎伝説が残されているとのこと。

竜宮城から地上へ戻った浦島太郎、しかしまわりの風景はすっかり変わっており、知人も既におらず。。。そこで旅に出ることに。
旅の途中、木曽川の風景の美しい里にたどり着き、竜宮の美しさを思い出し、乙姫にもらった玉手箱をあけると。。。白煙が出て、白髪の翁になってしまう。

太郎には、今までの出来事がまるで夢で、いま目が覚めたかのように思われたことから、この里を"寝覚め"、岩が床のようであったことから"床"、すなわち「寝覚の床」と呼ぶようになったんだそう。

へ〜、浦島太郎って戻ってきたその場で御爺さんになったわけじゃないんですね〜、知らなかった(^^
たしかに中山道沿いを流れる木曽川は綺麗で、「寝覚の床」がどんなとこか期待が高まります。

走ること1時間弱。。。「寝覚の床」近くのドライブインに到着。
「寝覚の床」の床へは臨川寺境内から行くのがメジャーみたいですが、拝観料(200円)がかかるので、その脇のドライブイン「レストハウス木曽路」からアクセス。
川底への斜面を下ってゆくと、JR中央本線の線路越しにかすかに。。。

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線路をくぐりつつ、さらに急階段を下ってゆくと。。。「寝覚の床」に到着。

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水の色はエメラルドグリーンで、花崗岩の白さとのコントラストが美しい☆

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もっと近くに行きたいところでしたが、前夜の雨のため足場が悪く断念。
さらに奥には太郎が祭られているという"浦島堂"もあるのですが、もちろんこちらも。。。w

さて、帰り。。。行きは下ってきたということは、帰りはその急階段を登らなければなりません(><)
そうそう、川の脇には"寝覚の床美術公園"が整備されていて、彫刻のオブジェなどが飾られているのですが、到底自然の美しさにはかないませんよ(笑)

【木曽路5】御宿・大吉&木曽路館

柿其渓谷のあとは、再び妻籠宿に戻り、宿にチェックイン。
今宵の宿は「御宿・大吉」さんです。

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場所は、宿場町のにぎわいからちょっと離れた、街道筋にあります。
通りから見ると「あれ、平屋だっけ?」と思ってしまいますが、斜面に建っていて逆から見るとしっかり2階建てですw

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"くぐり戸"から中へ(^^
廊下はこんなかんじ。

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格子窓や飾り棚など、妻籠の古い建築様式を取り入れていますが、建物自体はそんなに古いわけではないよう(築40年ぐらい?)。
部屋はこんなかんじ。

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4畳半でちょっと狭いです(><)
街道沿いの部屋だともう少し広かった(6畳?)のですが、ちょっと落ち着かないかなーとこちらを選択w

お風呂はこんなかんじ。

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夕食(18時〜)前にひとっ風呂浴びたいところですが、こちらのお風呂ではなく、日帰り温泉施設「木曽路館」へ行くことに〜。
宿で割引券をもらい(^^)、車で移動。所要は10分弱ほどです。

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内風呂、露天風呂×2、サウナといった程度ですが、露天風呂はやっぱり気持ちいいですね♪
ガイドブックでは20時までだったのに、この日は18時閉店とのこと。宿の若女将曰く、震災以後お客が激減してるらしいとのこと。
たしかに男湯には私を含めて3組みぐらいしかいませんでした。。。

さて、宿に戻ると、お待ちかねの夕食タイム。
広間に移動して、他のお客さんたちとご一緒です。
この日は自分たちに、大阪からお越しのご夫婦に、スコットランドからの老夫婦の3組。
けっこう外国人の宿泊客は多いそうです。

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料理は、馬刺し・てんぷら・川魚の甘露煮・蕎麦のチラシサラダ(だったかな?)・イナゴの佃煮などなど。
全部おいしかったのですが、個人的に気に入ったのはそばサラダ。
酸味の効いたつゆ(ドレッシング?)が蕎麦に合ってすごく意外でした(^^

食事の間、女将さんがあいだに入って、ほかのお客さんともコミュニケーション、和んだ雰囲気に。
外人さんは箸使いはとてもお上手でしたが、畳+お膳というスタイルに苦労しているようでした。
"胡坐(あぐら)"は知らないでしょうからね、長い足が邪魔くさそうでしたw

そんな中、「妻籠の街道では日没後は各軒先で行燈を灯し、綺麗だ」との話になり、夕食後宿場に繰り出すことに。
確かに、行燈の淡い灯がよい雰囲気なのですが、ライトアップ(?)というには光がなさすぎで、とくに写真撮影では暗すぎ。。。
写真撮影的には、完全な日没後よりも、暮れなずむ頃の方がよいみたいですね。

大吉【HP
長野県木曽郡南木曽町妻籠恋野
TEL:0264-57-2595

【木曽路4】柿其渓谷

まだ宿にチェックインできる時間ではなかったので、柿其(かきぞれ)渓谷へ向かうことに。
柿其渓谷は、木曽川の支流・柿其川が花崗岩の山地を浸食してできた渓谷で、妻籠からは国道19号(中山道)を10km弱ほど北上し、ちょっと山の中に入ったところに遊歩道などを備えています。

本来なら妻籠から車で20分程度だと思うのですが、ちょっと色々アクシデントに見舞われまして(^^; 1時間後ぐらいに駐車場に到着。

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駐車場から柿其川を望むと、左手に吊り橋が見えます。

歩いて数分で、その「恋路の吊り橋」に到着。

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名前が"恋の吊り橋理論"を思い起こさせますねw
「定員5人まで」「吊り橋は揺れるもので、揺らすものではない」との看板の脅しにちょっとビビりますが、まぁ、大して揺れませんでした(^^

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橋を渡ると、左手の川沿いに遊歩道が整備されているので、そちらに進みます。
いやー、川を渡る風が涼しくて心地よい。妻籠と比べたら、気温が3〜4度低いのでは!?

そして、黒淵に到着。

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水が超キレイです♪
淵とは、川の流れの中で水深が深く淀んでいるところを言うわけですが、黒淵なんてとんでもない、青淵、いや、エメラルドグリーン淵ですよ(笑)

ここから先は、けっこう急な階段で崖を上り下りし、目的地の牛ヶ滝に♪

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立派な滝で、美しさもさることながら、マイナスイオンも多そうw
階段のアップダウンで体温も上がったので、しばしくつろぎタイム☆

駐車場からこの牛ヶ滝までは400mほど、所要時間も20分ぐらいだったので、散策にはちょうどよいですが、もっと奥まで行くと霧ヶ滝、虹の滝などさらにすばらしい渓谷を楽しむことができるそうです。
その分、ハードさも増すそうですがw

また、こちらは紅葉の名所で秋にはけっこうな人出になるそうです。

【木曽路3】妻籠宿

馬籠宿から馬籠峠(標高801m)を越え、ウネウネと峠道を下っていくと、妻籠(つまご)宿に到着♪
こちらは標高430mだそうで、馬籠宿と比べるとちょっと暑い(><)

周辺には無料駐車場は無さげだっただので、今晩とった宿「大吉屋」(くわしくは後ほど)の駐車場に車を止めさせてもらい、妻籠宿へ〜。

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坂道&石畳だった馬籠と違い、こちらは平坦で道も広め。
しかし、保存エリアは500m超にも及び、馬籠よりも規模も大きいですね。

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↑最近流行りの、ヘチマのグリーンカーテンw

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↑江戸時代、庶民が利用していた旅籠を解体復元した上嵯峨屋。
大名や旗本などの宿泊所である"本陣"と見比べても面白いですね。

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↑和建築が並ぶ中で、唯一(?)の洋風建築である観光案内所。ちょっと休憩するにもいいですよ(^^

近くの妻籠郵便局内に併設された郵便史料館も、郵便事業の歴史が分かる展示物(昔の制服や逓信ラッパなど)や、記念切手などが売られていてなかなか興味深かったです。

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↑こちらは妻籠宿のすぐ脇を流れる蘭川(あららぎかわ)にかかる尾又橋。
告示板「通行人は右の橋を渡るべし」が、思わず一休さんの「この橋、渡るべからず」を連想してしまうのは私だけ?(笑)

そうそう、宿場の通りには至るところに水場があり、手を洗うと水が超冷たかった☆
しかし、それだけでは暑さはしのぎ切れなかったので、甘味処でかき氷やラムネで涼んだあと、駐車場へ戻りましたw

このあとは、柿其渓谷を目指します。

【木曽路2】馬籠宿〜その2

昼食のあとは再び坂道を上って行きます。

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宿場町を上りきると展望台があり、標高600mからの眺め♪

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この先はハイキングコースになっていて、馬籠峠を越えると次の宿場・妻籠(つまご)へとつづきます(^^
馬籠宿⇔妻籠宿は約8kmほど、約3時間の所要時間で、人気のハイキングコースになっているそうです。
この日は蒸し暑かったのですが、展望台は涼しい風が抜けて爽やか☆

さて、帰りは下りで楽ちんですねw
お土産屋などを覗きながら、トントン下ってたらうっかり藤村記念館も通り越してしまい。。。そのまま駐車場まで(^^

さすがに熱くなったので、駐車場近くの売店でこちらを。

magome_ice.jpg

栗きんとんアイス!
人気商品らしく、木曽路の至るところで売ってましたよ。

栗の塊りが入ってておいしかったですが、逆にのどが乾いてしまったかも(笑)
暑いときにはやっぱりジューシーなアイスがよいですよね。

このあとは、車で妻籠宿へ向かいます。

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Profile

市朗。横浜在住。
建築学科卒。30代。木フェチ。
F.L.ライトやハンスJ・ウェグナーが好きです。

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