『センス・オブ・ジャンク・スタイル』
先日軽く紹介した大平一枝さんの『センス・オブ・ジャンク・スタイル』、ようやく読む時間が取れました。
前作『ジャンク・スタイル―世界にひとつの心地よい部屋』と比べるとページ数は約1/3強ですが、内容は濃いですよー。
4組の家およびライフスタイルを紹介しているのですが、う〜ん、みなさん力の抜けたというか、地に足の着いた生活ぶりがありありと紹介されていて、魅力的です♪
4組中3組がご夫婦なのですが、どの夫婦も揃ってクリエイティブ系のお仕事をお持ちなんですよねー。
やはり両者の理解がないと、なかなか実現しにくいスタイルなんでしょうねー。
タイトルにある通り、まさに「センス」が必要!?
あぁ、ただでさえパートナーを見つけられないのに、さらにそういう相手となると、ますます難しくなるぅ、と暗澹たる気持ちになる独りモノの私(笑)
それはさておき、読んでいると、自分の生活ぶりを反省させられます。
古いもの、ジャンクが好きと言いつつ、便利な文明の利器は捨てられず、ダメになったらすぐ買い替える。。。
たとえば、ジャンクなものを手に入れるのに文明の利器の最先端技術であるインターネットを駆使して検索している、ってのはどうなんでしょう?w
でさらに(先日「北欧モダン・デザイン&クラフト展」に行ったばかりで)北欧モダンデザインのクラフトマン・シップとも重なり、ちょっとアーツ・アンド・クラフツ運動(※)なんかを再勉強したくなりましたー。
※アーツ・アンド・クラフツ運動とは、イギリスの思想家・デザイナーであるウィリアム・モリスが主導したデザイン運動で、18〜19世紀にかけて起こった産業革命以後、大量生産による安価な、しかし粗悪な商品があふれた状況を批判し、中世の手仕事に帰り、生活と芸術を統一することを主張、その後のアール・ヌーヴォーや日本の民芸運動など各国の美術運動に多大な影響を与えた。
と、そんなことを考えて読んでいると、終わりにしっかり民芸運動の第一人者・柳宗悦も紹介されているではないですかー!
大平さんのメッセージをしっかり受け取れたってことですねーw
さて、残るは『スピリッツ・オブ・ジャンク・スタイル―日本の美しい暮らしの心』。
気になる家具屋"antos(アントス)"が登場するので、楽しみです。