北のウォール街めぐり(1)~北海道旅19
小樽運河の東100mあたりを平行して走る色内大通り沿いの2,3ブロックに、各銀行の旧小樽支店の建物が集中しています。
かつて“北のウォール街”と称されていたエリアです。
銀行だけあって重厚で立派な建物が多く、いまや歴史的建造物ですから、建築好きにはたまらないエリアですね~(^^
そこで(前回の)運河プラザから近い順に巡ってみました。
≪旧第四十七銀行小樽支店≫
外観は石造りのように見えますが、中身は木造だそう。
周りの旧銀行の建物はみんな鉄筋コンクリート(RC)造系なのに。。。弱小銀行だったのか?w
デザイン的には、昭和初期の銀行店舗の典型スタイルだそうです。
住所:北海道小樽市色内1-6-25
≪旧塚本商店≫
元は呉服問屋として建てられ、現在は商業テナントになってるようで2Fにカフェが入っています。
黒塗りの外壁に瓦屋根で、パッと見、木造建築かと思ってしまう外観ですが、実際は木骨鉄網コンクリート造だそうです。
あまり聞き慣れない構造ですが、(明治の大火のあとで)防火性を意識した造りみたいです。
住所:北海道小樽市色内1-6-27
≪小樽商工会議所≫
1933年に建てられた鉄筋コンクリート造の建築。
エントランスには大理石が用いられ、外壁には模様の彫刻が施されるなど、周りの旧銀行建築と比べると、やや装飾的な建物になってますね。
ちょっと前に5,000万円で売りに出されていたらしいです(^^
住所:北海道小樽市色内1-6-32
≪旧三井銀行小樽支店≫
ファサードに見えるアーチやコーニス(軒蛇腹)が印象的なルネッサンス様式の建物。
シンメトリー(左右対称)なデザインなので、非常に重厚感がありますが、やや華美さには欠けるかもw
構造は、当時、関東大震災後の耐震構造の最先端だった鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造。
ほ~、つまり、懐古主義(=ルネッサンス)の皮を被った最先端建築(=SRC造)だったわけですね♪
住所:北海道小樽市色内1-3-10
次回につづきます。。。